京都に住む友人たちが、月に1度ギャラリーを借りて、ライブ・ペインティングというのをやっています。ライブ・ペインティングっていうのは、今まで遠巻きにしか見たことがなかったのだけれど、間近で眺めているとものすごくわくわくしてしてしまう。
パレットにこびりついた絵の具、筆を洗っていろんな色が混ざり合った水、背丈くらいある大きなキャンバスや、ざわざわとしたその場の息づかい。初めは黒い1本の線だった絵や、ひとつひとつ色を増やしてゆくキャンバスが、少しずつ少しずつまるで大人になってゆくような姿を眺めているのが楽しいのです。
躍動感があって、でもどこかほんわかしていて。ぴりっと真剣な表情をしていた絵描きさんが、突然にやにやほくそ笑んでいたり。時間はスピードを上げたり落としたり、そこにはいつも緩やかな空気が漂っています。
ところで来月は、このイベントにちょこっと参加させていただけることになりました。
が、もちろん私が絵を描くわけではありません。缶ビール片手にわいわいやっている友人たちの胃袋へ、ほんの少し旨い肴を提供する。という役割。
異なる職種の人々と動くのっていいな。そんなふうに感じる今日この頃です。