今日から5日間、東京へゆきます。
旅が日常生活に組み込まれた自分にとって、東京はたぶん、例えばサイゴンあたりよりもずっと理想的な旅先。愛してやまない人たちがめいっぱいエネルギッシュに暮らしているし、おいしいレストランは星の数ほどあるし、電車に飛び乗ればだいたいどこへでも連れて行ってくれる。それにベトナムと違って、言葉だって全然不自由しないもの。
何が好きって、東京を歩いているときに感じる、猥雑でからりとした空気が好きです。生活している人々独特の時間が流れているにも関わらず、自分にはまったく関係がないのだというおかしな違和感と、何も考えずに傍観しているような妙に清々しい気持ちをいっぺんに感じられるから。住んでいたときも住んでいない今も、そういう気分はまったく同じ。それはとても旅に似ていると思う。
まあでも実際は、京都や大阪で過ごすのとなんら変わりありません。敬愛する師匠のベトナム料理をいただいたり、江古田の商店街でのんびりベトナムビールを飲んだり、素敵な友人と軽快な舌鼓を打ったり、素敵な先輩や後輩としみじみお酒を飲んだりするのです。
こちらの日記はほんの少しお休み。
来週にはきっと、小さな旅の日記をお届けできることでしょう。