あるエッセイに、こんなふうに書かれていました。
「旅行鞄は、物事をわかりやすくしてくれる。私が生活するのに何が必要か、残酷なまでにはっきりわかる」
いつもと同じようなものを、いつもと同じようにパッキングしながら、ああまったくその通りだ。と私は感じずにいられません。
ベトナムへ旅発つ前にはいつも、「食べておきたいもの」がいくつかあります。どうせ数日後には帰国して、向こうで焦がれていたものにだいたいありつける。ということがわかっているにも関わらず、関わらずです。
それは例えば、手巻き寿司とかすきやきとか豪華な和食。ほっけとか煮卵とか味噌キャベツとか、そのへんの居酒屋のあて。毎日食べても平気なくらい溺愛しているお好み焼き。そうして何よりも、日本の誇りキリンビール。「米とビールだけは、どうしたって日本がいちばん」というのが、私の持論でもあります。
今度の出発前夜は、ちょうど職場の新年会。メイン料理は鴨鍋なのだそうです。もちろんキリンの生ビールだって飲める。嬉しい。
そんなわけで、今週末よりしばらくベトナムへいってまいります。食にまみれた旅の模様は、もちろん、追ってこちらからお知らせしていこうと思います。