ここ数日、ずいぶんと空気が冷たくなりました。深夜に帰宅する道すがら、ああこれは冬の匂いだと確実に思う。
寒いので、今夜はスープ御飯の話でも。
私は、自他共に認める「汁かけ御飯好き」。あっさりした青菜のスープだろうが、甘酸っぱいトマトスープだろうが、スパイシィで複雑なホットスープだろうが。果てには、煮物が煮汁だけになったって。白御飯に「汁もの」をかけて、さらさらとかっこむのが大好きです。
日本では「ネコメシ」と呼ぶのでしょう。あまり良いマナーとはされない、汁を御飯にかけて食べるという行為。しかしベトナム料理においては非常にポピュラーな食習慣で、私は日々積極的に実践しています。御飯をお茶碗に盛り付け、その上におかずをのせて食べる。御飯が半分くらいにまで減ったら、スープをかけてさらさらと流し込む。これがベトナムでは一般的な食事の仕方。だからどんなときにも、食卓にスープは欠かせないよなぁ絶対。と思っています。
職場の先輩は、そういえば最近、汁かけ御飯に夢中。先輩の作る賄いにもよく登場します。好きなんですか?と聞いてみたところ、
「高谷さん(私のこと)見てたらな、なんか旨そうやねん、汁かけ。スープとか、今までいらんかってんけどなぁ全然。旨そうに食うてるし、なんか影響された」
なんて、至極真面目な顔で答えてくださいました。
ふふふ。こうでなくっちゃあね。私は思わずにんまりしてしまいます。大好きなベトナム料理の普及も、美味しそうに食べる本人の姿あってこそなのかもしれないなと思い、ずいぶん励みになるお言葉をいただいたのでした。