5月はなにかと外食の多い月でしたが、そのなかでも衝撃的だった、西九条にある豚屋のレポート。
まずは、もうすぐ食べられなくなる!という意気込みでレバ刺し。
この最初の1皿でノックアウト。本当においしいものを食べたときの第一声は、「おいしい」ではなく「なんじゃこりゃ?」という疑問詞になるようです。つやつやと輝く肉片は芸術作品のようで、類まれな集中力でもってつまみあげてパクリといくあの感じは、思い出しただけでも目がまわりそうです。
そもそもの発端は、友人がサラッと言い放った「おやつに蒸し豚をつまもう」のひと言。で、名物の蒸し豚登場。確かに小腹が空いた夕暮れ時のスナックとしては秀逸で、おまけに甘党でない私にはありがたくビールも飲めます。ちなみにマッコリもジョッキ。ピリ辛のタレにつけてほおばりつつ、豚って甘いんやなぁと思った。
タンポポサラダで箸を休める。肉食時に感じる、ああ野菜ってなんておいしいのか、という逆説的な体感を大事にして生きたいと私は常々思う。
しかし、箸休めなどと言っている時点で、これはもうおやつではありません。同席者との暗黙の了解にてレバ刺しをおかわりし、「今日はまあ焼くのはよそうよ」と話し合っていたのに、結局ホルモンミックスまで頼むにいたり、すべてをきれいに食べきりました。
おいしいものは定期的に、なかば強制的に食べに出かけなければならない、と気づかされた1件。