突然ですが、「家呑み」本に着手していることもあり、私が日々どんな心持ちでうちで飲んでいるのか、ときどきここで綴ってみようかと思います(今さらながら、という感はたぶん自他ともに)。
うちの冷蔵庫には味噌床が常備されています。といっても、味噌を酒で適当にのばしただけなのですが、魚や鶏肉なんかはもちろん、チーズとか卵黄とか長いもとか、そういうものを放り込んでおくと、いざ!というときのアテにとても役立つから。
夏に農家さんからいただいた青唐辛子が残っていたので、その味噌床に漬けてみました。唐辛子味噌、以前からちょっと作ってみたかったのです。作ったことのある友人いわく、10日ほど経つと辛味がジワジワにじみ出てきて、すごく良い感じになるらしい。漬かった唐辛子も、刻んでおいしく食べられるとか。
なにかと保存食を作ってしまうのは、酒呑みの習性なんだそうです。まあそうだろうな、と思う。作るものが肴ばかりになるうえに、だいたい呑兵衛という人種には、すぐ出せる皿がチョコチョコいっぱい作れると至福!という人が多いので。早く食べたい、よりも早く飲みたい。でも食べるものをおろそかにはしたくない。
そういうときの料理って、ふだん教室とか店で作っているものとは、もう圧倒的に何かが違うような気がします。なので、その域まで理解してくれて、それでうちで一緒に飲もうと言ってくれる人に、私は心からの親愛の念を送りたいと思う(酒飲みでない方には、なんのこっちゃ、という感じですみません)。