チェンマイからバンコクへ移動、熱帯夜を1泊してハノイへ。タイでの旅を終え、ここからはベトナム5日間の滞在です。
ハノイへ着いた夜、在住カメラマンの
西澤智子さん、そして休暇滞在中の
伊藤忍さんと晩ご飯へ。前日までとは打って変わって肌寒い陽気、シトシトと霧雨が煙るなか、lau chao(ラウ・チャオ)という鍋を食べに出かけました。
Lauは鍋、chaoはお粥、つまり「お粥鍋」です。お粥といっても、米以外に緑豆やハスの実などが煮込まれ、ダシだけでもまるでトロリとおじやのように味わい深い鍋。引き締まった地鶏、その玉ひも、青菜、きのこ、揚げパンなどの具を煮込み、煮えばなを取り分け、塩・こしょう・レモン果汁のタレにつけていただきました。食卓は昔ながらのお座敷スタイル、まわりには酒宴で賑わうベトナム人がいっぱい。
鍋の前に注文する、ベトナムならではの酒肴も見逃せません。ビールのお供にスティックきゅうり(ベトナムのきゅうりは皮を剥いて食べることが多いので、美しい翡翠色)、揚げとうもろこし(ひと粒ずつばらし、ベトナムの天ぷら粉をまぶして揚げたもの)を。
こういうアテをお出しするスナックをいつか営みたい、と話していたら、西澤さんが「それ、ベトナムでやったらどうですか」とおっしゃった。おいしいアテって、そしてアテのおいしいスナックって、確かに万国共通かもしれません。