大阪は本町にオープンされた新店、
「ベトナム屋 DZO!」へ行ってきました。
以前にもご紹介しましたが、こちらは私が大阪で働いていた頃の先輩、三木泰洋さんが営まれるベトナム料理店。8月にオープンのお知らせをいただき、生徒さんたちからも「行ってきました~」というお声をちらほら耳にしながら、うかがう機会をうずうずと待っていた次第。
まだ暖かい秋の夜長、表通りへスコーンと開け放たれた店内が、すこぶる気持ちよかったです。日本ではあまり感じることのない、プラスチック椅子ならではの微妙な目線の高さには、決まってほっとしてしまう。
おいしいお酒をいただきながら、飲兵衛ふたりで食べたもの。
鶏レバーのベトナム風パテ。黒こしょうと八角の香りがふわぁっと広がる、これは私の大好物。こっそり「お持ち帰り」まで包んでいただきました。
あさりのオリエンタルバジル炒め。醤油のコクがバシッときいた、素晴らしい酒肴。
白なすの網焼き。甘酸っぱいソースとねぎ油で食べる、ベトナム風の焼きなすです。実が太く、ねっとりと甘い秋のなすでした。
豚肉団子の野菜巻き。甘い味噌ダレは、タレだけでもお酒がすすみます。
三木さんの自家製梅酒は、日本酒で漬けたのだそう。私も来年やってみよう。
ほかにも、お馴染みの揚げ春巻きや生春巻きをつまんだり、お酒を飲んでいるときはやっぱりこれ!という牛肉のフォーをすすったり、国産唐辛子のピクルスなんていう一品にも舌鼓を打ちました。それにしても、酒飲みはなんとツボを押さえられる、素敵なメニューの面々でしょうか。
ふと気がつくと、まわりは仕事帰りのビジネスマンでいっぱい。皆、ネクタイを少しだけ緩め、まあちょっとひっかけて帰りますか…といった風情が良かった。
1歩足を踏み入れるだけで、「ああ、良い料理屋やなぁ」とうなだれ酔える包容力が、ここには確かにあります。店の名のとおり、今夜もまた、きっとそこここで「乾杯!」の声が響いているのでしょう。