先週末、東京から出張でやってきていた友人と共に、一季節ぶりに
吉田屋料理店で食事をしました。
こちらを訪れたときはいつも、食べたものをきちんと憶えておこう。と決めています。祇園祭を控えた文月の献立は、こんな具合。
・長芋のピクルス(吉田屋さんには、魅力的なピクルスが常備されている。マイルドな酸味とあっさりした食感は、なんだか良質なサラダのよう)
・鴨の自家製燻製(黒胡椒がきいていて、目が覚めるようにスパイシィな一品。看板メニューなので、いつでも美味しくいただける)
・水茄子のオリーブ油焼(水茄子は、つい贔屓にしてしまう関西の食材。みずみずしいのに、香り良い油を吸ってとろりとなったあたりが絶品)
・きゅうりとカンボジアの魚味噌(カンボジアの魚味噌とは素敵な響き。唐辛子の混ぜ込まれた辛い発酵味噌で、これだけでも十分にあて。きゅうりに添えれば、アジア仕立てのもろきゅう)
・うずらの塩焼き(ぱりっと焼かれた皮が抜群に美味しい、素朴なロースト。鳥、好きやなぁ。としみじみ感じる一品)
お酒はビールを1杯ずつ、白ワインを1本空け、足らずに赤ワインをデキャンタで1瓶。
ああもう動けないというほどの満腹、ふわふわ訪れる酔いの足音。それでもまだ、もう少しはここで飲んでいたいなと後ろ髪引かれる余韻が、吉田屋さんの大いなる魅力です。
そういえば不思議なもので、大好きなこの料理店へ、私はいつも決まった方々としか同席しない。とにかくよく食べよく飲み、美味しいものとお酒を溺愛する人種ばかりです。
今度はとことん飲みましょう、ビールの美味しい新宿のパブで。と言い残し、友人は千鳥足で帰って行きました。そんな夜は素敵です。