今日は午前中に定期レッスンを1つ、夕刻より、友人宅へ出張料理教室に行ってきました。
リクエストは、ビール片手にわいわいつまめるベトナム料理。
普段のレッスンでは、こういう「場面」がテーマの献立作りをしていないので、メニュー決めだけを取り上げても、あれこれ頭を柔らかくほぐす楽しい作業です。生春巻き、ベトナム風の焼きなす、いかのレモングラスチリ炒め、鶏手羽先の唐揚げなんかを作りました。
心地よく蒸し暑い台所、生ぬるい空気を扇風機がくるくるかき回すなか、皆でわいわい実習。一汗かいたあとは、リクエストどおり、きりっと冷たいビールグラスと共に食卓を囲みました。
よそのうちの台所を見るのはおもしろいなぁ。といつも思います。
そこには独特のユニークさがあり、同時に独特の閉鎖性がある。ありふれた場所にまったく異種なる空気が漂っていて、どこよりも遠く感じるのです。鍋の形が違う、まな板の立て方が違う、布巾をしまう場所も、油の種類も、調味料の入れ物も。
よそのうちの台所に立つと、だから私はそれだけで、なんだかとても興奮してしまいます。