ここ数日、京都はまるで小春日和。上着もいらないポカポカの陽気です。
春といえば、大好物の季節が到来。八百屋さんに並ぶキャベツが、巻きのゆるい春キャベツになってきました。水分たっぷりのみずみずしい葉は、ザクザクと刻んでサラダや浅漬けにすると絶品ですが、さっと火を通して柔らかく甘いところにかぶりつくのも、またおいしい。
得意のベトナム料理にも、キャベツはたくさん登場します。
3月の料理教室用に試作してみた、ロールキャベツ。
これもまた、フランスがベトナム料理に残した置き土産でしょうか。日本と同じように色々な味のバリエーションがあって、私はあんかけ風の優しいスープ煮が好き。ロールキャベツというと、じっくりコトコト煮込むようなイメージですが、春キャベツではむしろ煮すぎないほうがおいしいようです。
そして、今月のレッスンでも大好評だったキャベツのおとも。
毎年お薦めしているような気がしますが、ヌクマムにゆで卵を落としたタレ。これさえあれば、キャベツ1個だってペロリと食べられるかも!という生徒さんの声がちらほら、私もまったくの同感です。
ベトナム料理を日本で作ることの楽しみ、そしてもっと源にある料理自体の愉しみは、どうも野菜の季節感と連動しているな、としみじみ感じる今日この頃です。